白ゴマと黒ゴマの違い

健康

 白ゴマと黒ゴマ。どちらも日本人には馴染み深い食材だ。例えば黒ゴマを使ったごましおは、赤飯には欠かせない調味料と言えるし、白ゴマを使った和え物を食べると、私はお袋の味を思い出す。

 ところで、今までこれほど身近な食材である白ゴマと黒ゴマについて、私は僅かな風味の違い程度しか意識してこなかった。なので今更ではあるが、これらの植物学上、あるいは栄養学上の違いについて調べてみた。

 まず植物学上は、白ゴマと黒ゴマに大きな違いはない。どちらも学名は Sesamum indicum であり、ゴマ科ゴマ属の一年草。また私は今回初めて知ったのだが、金ゴマ(あるいは黄ゴマ)というのもあり、農林水産省のページによれば、その色や形、大きさなどから約3,000種類の亜種が存在すると言われているらしい。

 また、これらは栄養的にも殆ど差異はないそうだ。ただし、僅かな差異ではあるが黒ゴマの皮の部分にはタンニン系ポリフェノール色素であるアントシアニンが多く含まれており、目の健康には良さそうだ。

 ゴマといえば、某CMでおなじみのセサミンを連想するが、セサミンは抗酸化効果、抗炎症効果、老化防止など、さまざまな効果が期待できるとのことだ。ただしゴマに1%しか含まれていない貴重な成分なので、セサミン効果を期待するならサプリなどから摂ったほうが効率が良さそう

 セサミン以外の話に戻すと、ゴマの成分の約半分は脂質。 主に不飽和脂肪酸であるリノール酸とオレイン酸で構成されている。リノール酸は体内で合成することが出来ない必須脂肪酸であり、血中の悪玉コレステロールを溶解し排出するといわれている。またオレイン酸は、善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールを減らしたり、便秘の予防にも効果があるとのこと。

 とにかく、日々コレステロールや血圧を気にしている私にとっては、ゴマは欠かせない食材だ。ぜひ積極的に摂取していこうと思う。

– PR –

コメント

タイトルとURLをコピーしました