昨年の5月に脳梗塞で入院して以来、食生活にはいろいろ気を使っている。これまでもこのブログで幾つか触れてきたが、オリーブオイルの摂取については書いてこなかった。実はもう数ヶ月ほど、毎朝のサラダにエクストラ・バージン・オリーブオイルを小さじ一杯ほどかけて食べている。オリーブオイルには悪玉コレステロールを減少させる効果があり、それによって動脈硬化予防、ひいては心筋梗塞・脳梗塞・高血圧などの予防に役立つ。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、一価不飽和脂肪酸(オメガ9系脂肪酸)に属している。不飽和脂肪酸には他にも多価不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸の2種類が存在する。詳しい説明は、文章より上図を見た方が分かりやすいと思うので、そちらをご参照頂きたい。
青魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAが体に良いのは今更いうまでもないが、DHAは子供の脳や神経の発達に有効であり、EPAは大人の血液・血管の維持管理に重要な成分だ。
植物油として広く普及しているリノール酸は、大豆油、コーン油、ごま油などの主成分だ。これらの適量な摂取は、総コレステロール値や悪玉コレステロール値を下げる効果が期待できる。ただし現代人はリノール酸は過剰摂取の傾向があり、取りすぎは乳がん、前立腺がん、大腸がんの発生リスクを上昇させるという説があり、注意が必要だ。
最も注意すべきなのがトランス脂肪酸だ。特に人工由来のトランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング、パン、ケーキ、ドーナツなどに多く含まれ、これらを過剰摂取すると悪玉コレステロール値が上がり、善玉コレステロール値が下がるという最悪の結果をもたらす。
私は今、オメガ3系脂肪酸の一種であるALA(αーリノレン酸)に注目している。ALAは体内でDHAやEPAに変換され、血流改善や動脈硬化の予防に効果的だという。また、アレルギー抑制、老化防止、うつ病軽減に役立つという情報もある。エゴマ油、アマニ油、アボカド、クルミなどに多く含まれているが、酸化しやすいという欠点がある。酸化したALAは逆に動脈硬化の原因になったり、老化スピードを早めるリスクがあるので、早めに使い切ることが重要だという。先日スーパーでアマニ油を買ってきた。今使っているオリーブオイルを使い切ったら、早速サラダにかけて食べようと思っている。
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