CDはオワコンなのか?

音楽

 結論から先に言うと、タイトルの問いに対する私の考えは「否」である。

 まずCDの売上枚数から見ていこう。一般社団法人日本レコード協会が公表しているデータ統計によると、CDの生産実績は、2013年が1億8873万7000枚、2022年が1億91万5000枚となっており、直近10年で47%も減少していることが分かる。また金額でみると、2013年が1961億8600万円、2022年が1298億円であり、やはり売り上げも約34%減少している。

 確かにこれらの数値だけを見ると、CDは衰退の一途を辿っているかのように見える。しかしこれは音楽を聞く手段や購入方法が多様化した結果に過ぎないと考えている。

 私が音楽を聴く手段は主にスマートフォンかパソコンである。一応CDプレイヤー付きのオーディオも所有しているし、車内でCDを聴くことも可能だが、これらを使うことは殆どない。移動中の「ながら聴き」にはスマートフォンとワイヤレスイヤホンが最適だし、室内で音楽を聴くときはYoutubeでライブ動画を視聴することが大半である。

 しかし、私は音楽のダウンロード販売は滅多に利用しないし、今のところ音楽のサブスクは利用するつもりもない。音楽のダウンロード販売は、一曲あたりの単価が250円前後であり、CDのとそれと変わらない。CDの場合、歌詞カードなどが付随するという付加価値もあるし、何と言っても物理的なモノとして手元に残るというところが大きい。それにCDはヤフオクやメルカリ等で購入すれば、もっと安価に手に入れることが出来る(アーティストへの売上貢献は出来ないが)。

 サブスクの「月額固定料金で音楽聞き放題」であることのメリットを私は感じない。サブスクは、最新の音楽を幅広く聴きたいという一定層や、CDプレイヤーやパソコンを所有していないリスナーにはうってつけなのは理解できるが、私の場合はいずれにも合致しない。第一サブスクの場合、お気に入りの曲が配信停止になったり、配信会社自体がサービス提供をやめてしまったら、元も子もない。

 そんなわけで私の場合、CD屋かヤフオク等で入手したCDをパソコンに吸い上げ、それをスマートフォンにエクスポートするというやり方が、最もコスパが高い方法である。

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