削除と消去の違い

技術

 上記の画像は、Mac OS 標準のメールソフトで、ゴミ箱の内容を空にしようとした際に表示されるメッセージだ。この「削除済み項目を消去してもよろしいですか?」の文言と「削除した項目を消去すると、それらは完全に削除されます」の文言に、何となく違和感を感じるのは私だけだろうか?

 今まで「言っていることは理解できるけど、何か文章がおかしくね?」という漠然とした違和感を感じながら、あまり深く考えることもなくスルーしてきたが、この際だからこの「削除」と「消去」の言葉の違いを調べてみた。

  • 削除 ー 文章・名簿などの、ある部分をけずりのぞくこと。
  • 消去 ー 消えさること。消しさること。
広辞苑 第六版

 つまり、削除は「けずりのぞいた」だけで完全に消えてはいない状態、消去は「完全に消しさった」状態と理解できる。そう考れば、メールをゴミ箱に入れただけの場合は「削除」で、ゴミ箱からも消す場合は「消去」と捉えれることができ、違和感も大分払拭できる。

 日本人として50年以上生きてきて、またIT業界で30年以上働いてきて、この言葉の違いを理解して使い分けることなどしてこなかった。いやぁ、Appleさん恐れ入りました!

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